アラサー社会人のイギリス大学院留学

エディンバラ大学の修士課程で四苦八苦しながら勉強しています。

日本よりイギリスの方が厳密だと思うところ

 総論として、日本からイギリスに来た人は「イギリスは日本よりも大雑把だ」と考えるんじゃないかと思う。スーパーマーケットのレジ打ちはぽいぽいっと適当に袋詰めしちゃうし(前にも書いたかもしれないけど、レジ打ち経験のない平均的な日本人の方がずっとイギリスのレジ打ち係よりも袋詰めがうまいと思う)、ゴミ捨てのルールは大雑把だし(僕の住む地域では、分別はガラスとそれ以外。何度か一般ゴミに捨てていいものか迷うケースがあったので現地に住む知り合いに聞いたのだけど、答えは大抵「よくわからないけど一般ゴミでいいんじゃない?」)。

 一方で、日本よりもイギリスの方がきっちりしているというか、几帳面だなと感じることもいくつかあった。ひとつは公平性に関する意識。人種や出身、教授との個人的な関係によって採点が左右されることのないように、論述式の試験では「誰が書いたか」が採点者にもわからないようになっている。具体的には、論述試験を受ける学生は試験番号(Exam number)と呼ばれる試験でしか使わないIDを用紙に記入する。学生番号や名前などは書かないか、あるいは書いた上から糊付けして外から見えないようにする。おそらく試験番号はランダムに割り当てられていて(=番号から学年や専攻の区別ができず)、試験番号と普段使う学生番号を一致させることができるのは特別な部署だけなんじゃないかと思う。ちなみに採点者の裁量が入る余地のないマークシート試験では普通に学生番号や名前を答案用紙に書いた。

 また、授業では概して日本の大学よりもシラバスや成績のつけ方、試験での採点基準といった説明が充実しているように思う。アルコールを買うときのルール(25歳以下に見えたら必ず身分証を見せなきゃいけない、また22時以降は小売店でアルコール飲料を買うことができない)も日本のコンビニに比べると厳しい。

 ある社会において厳密に運用されているルールは、見方を変えれば「その社会で重要だと考えられているもの」に通じると個人的には思っている。こういうところからも文化の違いが垣間見えて面白い。