アラサー社会人のイギリス大学院留学

エディンバラ大学の修士課程で四苦八苦しながら勉強しています。

みんなで渡れば怖くない

 エディンバラの歩行者たちは基本的に赤信号を守らない。「赤信号では止まるべき」というよりは、「まあ参考程度だよね」くらいに考えているふしがある。ロンドンでも割とばしばし歩いている人を見たので、これはイギリス全体の傾向なのかもしれない。もちろん日本にも赤信号でずいずい渡る人たちはいるけど、こちらではむしろ「赤信号だから」という理由でその場にとどまる人の方が少ない。杖をついたおばあちゃんでも車椅子の人でもがしがし赤信号で渡ってしまう。この間は2人組の警官がコーヒーのカップを持って赤信号を堂々と渡っているのを見た。とにかく信号を守る方が目立ってしまうのである。

 理由のひとつには、あまり青信号の時間が現実的でないという点がある。エディンバラでは、たとえば一般的な十字路があったら縦方向の車→横方向の車→歩行者、という順番で青になるので、相対的に待ち時間が日本より長い。それから、日本と比べるとかなり短い時間で青信号が切れてしまう(こちらでは信号の点滅はなく、数秒ふっと両方の信号が切れた後に赤信号に変わる)ケースもある。僕の通学路にある信号は、青になってからすぐ歩き始めても半分くらい歩いたところで切れてしまう。その間、実に約5秒。渡らせる気があるのか疑いたくなるくらいの急かしっぷりだ。これは赤信号で渡りたくなる気持ちもわかる。

 話を少し拡大すると、これはいわゆるイギリス流合理主義に通じるところがある。ルールがわりと適当(といっても国際的に見ればかなりきちんとしているのだろうけど)なので、ルールを守る側から見て合理的でなければガシガシ無視する。

 一方で、車の方も車の方で、歩行者側信号が赤に変わる前に発車してしまうせっかちさんが多い。ウインカーも東京よりずっと適当だ。無事に大学や家にたどり着きたければ、最初はとにかく「他の人についていく」戦略がよい。