アラサー社会人のイギリス大学院留学

エディンバラ大学の修士課程で四苦八苦しながら勉強しています。

年配のウェイター/ウェイトレス

 イギリスで、あるいは欧州大陸のカフェやレストランに行くと、年配のウェイター/ウェイトレスを多く見かける。こうした「前線」に若者を割り当てる日本とは違うポイントのひとつだが、僕はこの文化がけっこう好きだ。ミュンヘンのビアガーデンで1リットルのビールジョッキをひょいひょい運んでたおばちゃんとか(僕より腕ずもうが強そうだった)、ウィーンのレストランでサーブするいかにも「オーストリア紳士」といった感じの年配の男性とか、店の雰囲気とマッチしていて非常によい。

 日本では、若いうちは店頭に立ち、あるいは営業職として取引先を回り、十分に経験を積んだら管理側に回る、というある種の世代間ワークシェアリングが成立している(または古き良き日本では成立していた)ように見える。もちろんどちらがいい/悪いという話ではないのだけど、現代ではそれがちょっと悪い方向に作用して、儒教的/封建的な思想をバックグラウンドとした「お客様は神様です」風潮を助長させたり、現場に過剰な負担を強いたりすることがまかりとおっていると感じることがある。

 安定したサービスの質、という点から見るとおそらく日本に軍配が上がるんだろう。実際、こちらではとんでもない「サービス」をする労働者もよくいる。旅行先で入ったスーパーマーケットに、お釣りやスキャンした商品を文字通り投げつけて寄越すおばちゃんがいた(僕の前にいた人にもやっていたから、もうそういう性格なんだと思う)。ここまで来ると苦笑するしかないし、腹が立つこともあるけど、これはこれで文化の違いが現れていて面白い。