アラサー社会人のイギリス大学院留学

エディンバラ大学の修士課程で四苦八苦しながら勉強しています。

話が通じるか/言葉が通じるか

 同級生たちとは、まあ出身地も世代も違うので色々と感覚は異なるのだけど、話題はいくらでもあるので話していて飽きない。もちろん日本文化圏で暮らしてきた人としかできない話(特定のテレビ番組の話とか)もあるけど、お互いの国の教育制度とか将来就きたい仕事とか恋愛とか、数千キロ離れた場所で生まれ育った人たちとだって話題はいくらでもある。少なくとも留学生たちは「文化の異なる人たちとコミュニケーションする」という(ある意味で当たり前なのだけど)準備ができているので、多少自分の国と異なる価値観に出会ったときでも、頭ごなしに否定することは少ない(僕は否定されたことはない)。

 翻って、日本で生きてきたときにはそれなりにたくさんの「話が通じない人」、すなわち宿命的に価値観の合わない人と意思疎通する機会(?)にめぐまれてきた。そういうときの徒労感ったらすさまじいもので、それに比べたら英語で「わりと話の通じる人」とコミュニケーションする方がずっと楽だ。少なくとも、「新しく会社に入った若者は宴会芸をやったり朝30分早く来て掃除するのが当たり前」とか考えているようなおじさんおばさんよりは、こちらにいる留学生たちとの方が話が通じやすい。

 そもそも日本語の場合、日本語話者=日本文化圏に属する人=日本で生まれ育った人、という図式が成立しやすいように見えるけど、先ほどの例のように世代や文化によって埋めがたい断絶は存在しうる。海外で文化的に謙虚になることも当然大事なんだけど、日本でも同様の態度でありたい。